自分史づくりに向く人・向かない人
- 雄次 杉村
- 2024年11月20日
- 読了時間: 2分
自分史・記念誌出版会では原稿作成から自分史づくりをお手伝いするので、文章を書くことが苦手な方でも自分史づくりが可能である。しかし、どんな人でも自分史づくりが容易にできるわけではない。自分史づくりに向く人と向かない人がいるのである。
端的にいって、自分をさらけ出すのが得意な人は自分史づくりに向いているし、逆に自分の内面やプラーベートなことを他人に話すことが苦手な人は向いていない。
例えば、親しい友人たちを思い浮かべてみてほしい。あなたに自分の家族のことや好みの女性のタイプ、あるいは誰にも話せないような打ち明け話をするような人は、自分史づくりにも関心があり、比較的容易に自分史をつくりあげることができるだろう。
反対に、聞き上手であなたの話は親身に聞いてくれるが、自分のこととなるとあまり話さないような人、プライベートなことは秘密主義に徹しているような人は、自分史を残すことにも関心がない可能性が高いし、もし関心があっても、いざ自分史づくりに取り組むと難航するに違いない。
仮に、自分史を書いても少部数しか印刷せず、家族や親しい友人・知人にしか配らないなら関係ないのではないか? そう思われるかもしれない。しかし、自分をさらけ出すことが苦手な人は、たとえどんなに親しい人にも自分自身を披瀝するのはためらうはずだ。
都合のいいことだけ、公表してもかまわないことだけ書いて、秘密にしておきたいことはすべて墓場に持っていく――それでも自分史は書けるのではないか? もちろん、誰にでも墓場まで持っていく秘密のひとつやふたつはあるだろう。そこまで自分史にあらいざらい吐露できる人は少ないだろう。でも、秘密だらけの自分史は、へたをすると「のり弁」の文書になりかねない。「歴史」としての体をなさないだろうし、読むほうも面白くないだろう。
私も私小説的な小説をいくつか書いてきたが、フィクションのかたちをとっているとはいえ、自分の内面やプラーベートをさらけ出すことにあまり抵抗感がない類いの人間だ。小説家にはそんな人が多いと思う。
さて、あなたはどちらのタイプの人間だろうか? 自分史・記念誌出版会のホームページにアクセスし、このブログを読んでいるあなたは、きっと自分史づくりに向いているに違いない。

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